東京BABYLONE履修した

先日、同じ年代で同じカップリングが好きなフォロワーさんに偶然に用事があり、東京BABYLONEの話になった。CLAMP先生の作品は読んでいたものの、東京BABYLONEは履修していなかったのでフォロワーさんに聞いたらば、バナナがトラウマという答えだった。
とりあえずKindleで買った(大人になるとはこういうことなの、サスケくん)ので読んだのたが、愛蔵版と通常版の違いがありそうで震えている。

●感想
設定がファンタジーな割にバリバリに社会派漫画、色んなCLAMP作品は読んだけど東京BABYLONEが一番好きな気がする。レイアースとさくらは勿論好きなのだ、世代なので……ええ、世代なので……この漫画あまりにも預言書過ぎてダイヤルQが出てくることに違和感がある。
社会の価値観が未だに更新されてないことに申し訳無さも感じる、ありがとうございます、CLAMP先生。
あと、私はバナナよりも強姦されたおんなの子やハンカチ貰ったおんなの子の話の方がキツかった、バナナがキツくないとかゼッテー言わねぇ!でもな、娘は最低だけど人の心はかろうじてあった。

○考察
個人的な考察をする、Xしか知らなかった頃に私は星史郎さんのこと、結婚詐欺師だと思っていたのですが、改めて東京BABYLONE読んだ印象が以下です。
「社交性がある言峰綺礼
「20代のボンドルド」
話を読みながらなんで星史郎さんはすばるくんを害さないのか考えて読んでいたのですが、星史郎さん、ちょいちょい甘いね。あとなんでほくとちゃんの挑発に乗ったんだろうか……むしろ、ほくとちゃんをほくとちゃんさせないことこそ長い目で見てもすばるくんバットエンドなのになぁと、おそらく彼は「そこまで読んで」ほくとちゃんをほくとちゃんしたんだとは思うなぁ。

星史郎さんとすばるくんって同じ人間性なんですよね、ぶっちゃけた話、全員愛しているのって全員愛していないし
全員に優しいのは結局は利己的って言うし、それはすばるくんで、星史郎さんはきっと欠けた人で、ことみね神父の例えを出しましたけど、星史郎さんとすばるくんってことみねくんときりつぐくんみたいな感じ、でも根本的には違うんですよね、関係性が……星史郎さんは「自分と同じにしたかったんだな」って理解できますよね、すばるくんをさ、自分と同じにして自分を害させる、自分の母親が自分にしたのと同じことをすばるくんにしようとしているのが、本当に暴力の連鎖〜!虐待の構図〜!という横断幕作って和太鼓叩くしかない。

あの人のことをこんなに冷静にかんじれたの、絶対にYou Tubeサイコキラーとかの動画観たせいな気がする。
友情でも愛情でも、人間って誰かに与えられて一番強い感情を一番好きな人に与える気がするんですが、星史郎さんにとっての一番強い感情は桜塚護になった瞬間だとしたらあの人はギリギリまでやられないだろうなあって気持ちと自分と同じになって自分と同じ地獄を生きてほしいって気持ちには気がついて無いんだろうなって、完全に暴力による愛情しか彼は知らないし、すばるくんは暴力を受けたことで人間味が出てきたのは本当に皮肉過ぎる。

えー、とね、星史郎さんね、多分ねこの先は、あなたにとって更にガッカリする結果しかないし、あなたはすばるくんに囚われまいとするたびにすばるくんを思い出すと思うし、すばるくんは桜塚護にはならない気がするからさ、今度飲みに行こ?な?(肩を叩きながら)